水は方円の器に従う。『癸水』kisuiです。
古事記でどのようにして神が生まれたのかをまとめました。
神は夫婦の子として産まれた神、何かのきっかけで出(い)でた神、生み出された神と区別されます。また、この物語において「島」と「神」の誕生プロセスに境界線はありません。
パートナーがはっきり書かれていないもの、そもそも存在していた神など、必ずしも「誰と誰の子」という単純なテンプレートには収まらない現実を、リアリストの視点で整理しました。
生まれた順番で記載しております。
伊邪那岐・伊邪那美により天の逆矛により生まれた子
神名:自凝島(オノコロ島)
記:天の沼矛で下界を攪拌し生まれた。「潮(海水)が滴り、積み重なって固まった島」ここで夫婦の儀式を行う。
伊邪那岐・伊邪那美のまぐわいにて産まれた子
神名:水蛭子(ヒルコ)
記:夫婦の儀式の手順を間違った際に不完全な状態で産まれた子。生まれた後、葦の船に乗せられ流される。
1柱目であるが古事記上では、子供に含んでいない。
神名:淡島(アハシマ)
記:声掛けの順を間違った際、不完全な状態で産まれた子。その後は書かれていない。
2柱目ではあるが、ヒルコ同様に子供に含んではいない。
伊邪那岐・伊邪那美のまぐわいにて産まれた子(島産み)前半8島
神名:淡道之穂之狭別島(あわじのほのさわけのしま)
現在名:淡路島(あわじしま)
神名:伊予之二名島(いよのふたなのしま)
現在名:四国(しこく)
神名:隠伎之三子島(おきのみつごのしま)
現在名:隠岐の島(おきのしま)
神名:筑紫島(つくしのしま)
現在名:九州(きゅうしゅう)
神名:伊岐島(いきのしま)
現在名:壱岐の島(いきのしま)
神名:津島(つしま)
現在名:対馬列島(つしまれっとう)
神名:佐度島(さどのしま)
現在名:佐渡ヶ島(さどがしま)
神名:大倭豊秋津島(おおやまととよあきづしま)
現在名:本州(ほんしゅう)
※最初の島産みはここまで8島、ここまでの8島を大八島の国(おおやしまのくに)と呼ばれるようになった。
伊邪那岐・伊邪那美のまぐわいにて産まれた子(島産み)後半6島
神名:吉備児島(きびのこじま)
現在:現在の岡山県にある児島半島(当時は島でした)。
神名:小豆島(あずきじま)
現在:瀬戸内海に浮かぶ小豆島。別名は「天之狭手依比売(あめのさでよりひめ)」
神名:大島(おおしま)
現在:山口県の周防大島(屋代島)。別名は「大多麻流別(おおたまるわけ)」。
神名:女島(ひめじま)
現在:大分県の姫島。別名は「天一根(あめのひとつね)」。
神名:知訶島(ちかのしま)
現在:長崎県の五島列島。別名は「天之忍男(あめのおしを)」。
神名:両児島(ふたごのしま)
現在:長崎県の男女(だんじょ)群島。別名は「天両屋(あめのかたや)」。
伊邪那岐・伊邪那美のまぐわいにて産まれた子(神産み)
神名:大綿津見神(オオワタツミ)
海の神
追記:後の話しで、娘の豊玉毘売(トヨタマビメ)が大きくかかわってきますが、嫁となった神は明記されていません。
神名:速秋津日子(ハヤアキツヒコ)
河港(みなと)の神(男神)
神名:速秋津比売(ハヤアキツビメ)
河港(みなと)の神(女神)
追記:この2柱は、対を成す神です。
神名:級長津彦命(シナツヒコ)
風の神
追記:対成す女神として級長戸辺命(シナトベ)がいますが、産み落とされた記載はありません。
神名:久久能智神(ククノチ)
木の神
神名:大山津見神(オオヤマツミ)
山の神
追記:オオヤマツミはカヤノヒメと夫婦関係となっており家族を形成します。今後の神話にて大きく絡んできます。
神名:鹿屋野比売神(カヤノヒメ)
野の神
追記:オオヤマツミと夫婦関係となります。
神名:鳥之石楠船神(トリノイワクスフネ)
交流・物流の神
神名:大宜都比売神(オオゲツヒメ)
物・生命維持の神
神名:火之迦具土神(ヒノカグツチ)
火の神
追記:生まれた際火の力で、イザナミを死に至らしめたことで、伊邪那岐の手で殺されてしまいます。
伊邪那岐・伊邪那美の子供(産むという括り)
2柱の子供は本来、26柱生まれていますが古事記では最初に産まれた2柱を含めていない為、全柱は24柱となっています。
ここで、伊弉諾・伊邪那美による「産み」の物語は一つの終焉を迎えます。カグツチという火の神の誕生で、神の生まれ方が劇的に変化します。また、数々の神が急激に生まれます。カグツチの死を起点とし、陽と陰の世界の理(ことわり)が動き出します。
この先のフェーズについては、まとまり次第アップしていきます。定期的に覗きに来ていただければ幸いです。
調律より、普遍を…『癸水』kisuiでした。


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