伊邪那岐・伊邪那美|家系図(実子)

『蔵』:曼荼羅と神の系譜

水は方円の器に従う。『癸水』kisuiです。

伊邪那岐と伊邪那美から産まれた神を紐解きます。ここで言う実子とは夫婦の営みによって産まれた子を言いますので間違えのないように。

最後にどの県で一番信仰が深いのか、ランキングを乗せておきます。

  • 伊邪那岐・伊邪那美:家系図
  • 伊邪那岐命 + 伊邪那美命
    • 淡島(あはしま) ※不具の子
    • 日本列島(にほんれっとう) 計14島
    • 大事忍男神(おおことおしおのかみ)
    • 石土毘古神(いわつちびこのかみ)
    • 石巣比売神(いわすひめのかみ)
    • 大戸日別神(おおとひわけのかみ)
    • 天之吹男神(あめのふきとおのかみ)
    • 大戸惑子神(おおとまとこのかみ)
    • 大戸惑女神(おおとまとめのかみ)
    • 天之久津比古神(あめのくつひこのかみ)
  • 大綿津見神(おおわたつみのかみ) 【海の主】
    • 豊玉毘売(とよたまひめ) [孫]
  • 速秋津日子神 (はやあきつひこのかみ)/速秋津比売神(はやあきつひめのかみ)
     ※比売神は産まれてはおらず、対として記される
  • 志那都比古神(しなつひこのかみ)/志那都比売神(しなつひめのかみ)
     ※比売神は産まれてはおらず、対として記される
  • 久久能智神(くくのちのかみ)
  • 大山津見神(山の主) + 鹿屋野比売神(野の神)
    • 木花之佐久夜毘売(このはなさくやひめ)
    • 石長比売(いわながひめ)
    • 足名椎(あしなづち)等
  • 鳥之石楠船神 (とりのいわくすぶねのかみ)
  • 大宜都比売神(おおげつひめ)
  • 火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)※伊邪那岐によって殺される

ここまでが伊邪那岐と伊邪那美が夫婦として産んだ神々です。

伊邪那岐を祀る神社がおおい:都道府県別ランキング

順位都道府県主な関連・背景
1位兵庫県「国生み」の起点である淡路島(伊弉諾神宮)を擁する圧倒的な聖地。
2位滋賀県「お多賀さん」として親しまれる多賀大社を中心に、近江国に深く根付く。
3位宮崎県黄泉の国から帰還したイザナギが「禊(みそぎ)」を行った阿波岐原の伝承地。

1. 兵庫県(淡路島):国生みの拠点

兵庫県、特に淡路島はイザナギにとって「終焉の地」であり、同時に「始まりの地」でもあります。

  • 伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう): 日本最古の神社の一つとされ、イザナギが余生を過ごした多賀の地の「幽宮(かくりみや)」跡に建つ、登記上の総本山です。
  • リアリズム視点: 瀬戸内海の物流の要衝である淡路島を神格化することで、列島の「要(かなめ)」としての権威付けがなされた結果、周辺に多くの分祀が生まれました。

2. 滋賀県:近江の親神

滋賀県の多賀大社は、古くから「伊勢へ七度、熊野へ三度、お多賀さまへは月参り」と言われるほどの信仰を集めました。

  • 多賀大社: 兵庫の淡路島と同じく「多賀」の名を冠し、イザナギの鎮座地としての有力な伝承を持ちます。
  • リアリズム視点: 日本の東西を結ぶ交通の要所(近江)に、国家の親神を配置することで、地域支配の正当性を強めた背景が見て取れます。

3. 宮崎県:禊と再生の地

宮崎県は、イザナギが死の穢れを落とした「禊」の舞台として重要視されています。

  • 江田神社: 「みそぎ池」があり、ここからアマテラス、ツクヨミ、スサノオの三貴子が誕生したとされる、いわば「神々の産地」です。
  • リアリズム視点: 南九州の有力な豪族と、中央(ヤマト政権)の神話が結びついた「聖地化」の痕跡と言えます。

「神社の数は、その土地にどれだけ『親(権威)』の証明が必要だったかの指標。伊邪那岐がこの3県に多いのは、そこが列島の骨組みを決める重要拠点だったからです。」

伊邪那美を祀る神社がおおい:都道府県別ランキング

順位都道府県主な関連・背景
1位兵庫県イザナギ同様、淡路島を中心とした国生みの拠点。夫婦一対での登記が圧倒的。
2位島根県**黄泉の国(よみのくに)**との境界。死後のイザナミを象徴する聖地。
3位三重県日本最古の神社とされる**花の窟(はなのいわや)**など、埋葬伝承の地。

1. 兵庫県:夫婦一対の「器」の完成

兵庫県、特に淡路島周辺ではイザナギとセットで祀られるケースが最多です。

  • 伊弉諾神宮(淡路市): イザナギの幽宮ですが、当然ながら対となるイザナミも合祀され、夫婦としての「産生の功績」がこの地に刻まれています。
  • リアリズム視点: 産生登記において「夫婦の営み」を前提とする以上、拠点の数ではイザナギと運命共同体となります。

2. 島根県:黄泉の国の主

島根県は、イザナミが「産みの母」から「黄泉の主」へと変貌した舞台です。

  • 揖夜神社(いやじんじゃ): 黄泉の国との入り口とされる「黄泉比良坂(よもつひらさか)」の近くに位置し、死後のイザナミを祀る最も重要な拠点です。
  • リアリズム視点: イザナミの役割が「生」から「死(管理)」へ移行したことを示す、登記上の住所変更のような土地です。

3. 三重県:埋葬と鎮魂の地

三重県(熊野地方)には、イザナミが火の神を産んで亡くなった後の「葬地」としての伝承が色濃く残っています。

  • 花の窟神社(熊野市): 日本書紀にも記されるイザナミの墓所。社殿がなく、巨大な岩(窟)そのものを神体とする原始的な登記の形を残しています。
  • リアリズム視点: 産生という命を懸けた業務を終えた彼女が、物理的に「土(土地)」に帰った場所として祀られています。

「伊邪那岐が『動(産生)』の象徴なら、伊邪那美は『静(埋葬・黄泉)』の象徴。ランキングの顔ぶれが似ているようで意味合いが違うのは、彼女がこの列島の『終わり』を司っているからです。」

イザナミのランキングは、そのまま「死の穢れをどう鎮めるか」という日本人の死生観の分布図でもあります。

調和より普遍を『癸水』kisuiでした。

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